小学生の英語多読完全ガイド|効果的な始め方と継続のコツ

子どもに英語を身につけさせたいけれど、どうすればいいのだろう…
英会話教室だけでは物足りない気がする

そんな悩みを抱えていませんか?

実は、小学生の英語学習において、今最も注目されているのが「多読」という学習法です。多読とは、辞書を引かずに、自分のレベルに合った英語の本をたくさん読む学習方法。楽しみながら自然に英語力が身につくと、多くの教育現場で取り入れられています。

しかし、「うちの子に合うのかな」「どんな本を選べばいいの」「続けられるか心配」といった不安の声も少なくありません。

この記事では、英語教育のプロとして多くの小学生を指導してきた経験から、小学生の英語多読について徹底解説します。多読の効果から具体的な始め方、教材選び、そして挫折しない継続のコツまで、保護者の方が知りたい情報を網羅しました。

この記事を読めば、お子さんに合った英語多読の始め方が明確になり、楽しく英語力を伸ばす道筋が見えてくるはずです。

小学生の英語多読とは?基礎知識を理解しよう

bookshelf

英語多読とは、英語の本や文章を大量に読むことで、自然に英語力を身につける学習法です。従来の「精読」が一文一文を丁寧に訳しながら読むのに対し、多読は全体の意味を捉えながら楽しく読み進めることを重視します。

小学生向けの英語多読では、特に「楽しさ」を最優先にします。子どもたちが興味を持てる絵本やストーリーを、無理なく読める量とレベルで提供することが成功の鍵です。

多読の基本ルールは3つ。「辞書は引かない」「わからないところは飛ばす」「つまらなければやめる」。このルールにより、読書のハードルを下げ、英語に触れる総量を増やすことができます。特に小学生の場合、完璧を求めず、英語の本を読む楽しさを体験させることが、その後の英語学習への意欲につながります。

小学生が英語多読を始めるメリットと効果

英語多読を続けることで、小学生には多くの成長が期待できます。

まず、語彙力が自然に増えていきます。文脈の中で繰り返し出会う単語は、暗記しなくても自然と記憶に定着します。ある調査では、1年間の多読で平均1000語以上の語彙が身につくという結果も出ています。

次に、読解スピードが向上します。多くの英文に触れることで、英語を英語のまま理解する「英語脳」が育ちます。これは将来の受験や実践的な英語使用において大きなアドバンテージとなります。

さらに、英語への抵抗感が減少します。「英語は難しい」という固定観念を持つ前に、楽しい物語を通じて英語に親しむことで、英語学習へのポジティブなイメージが形成されます。

また、異文化理解も深まります。英語の本には海外の生活や価値観が自然に描かれており、グローバルな視野を育てることができます。これは単なる語学力を超えた、21世紀に必要な素養です。

学年別・レベル別の始め方ガイド

小学校低学年(1~2年生)の場合、まずは絵が豊富で文字が少ない絵本からスタートしましょう。1ページに1~2文程度の「レベル0」や「レベル1」と呼ばれる教材が最適です。親子で一緒に読み、英語の音に慣れることを優先します。

中学年(3~4年生)になると、短いストーリーブックに挑戦できます。5~10ページ程度の簡単なお話を、週に1~2冊のペースで読むのが理想的です。この時期は、子どもの興味に合わせてジャンルを選ぶことが継続の秘訣です。

高学年(5~6年生)では、チャプターブックと呼ばれる短編小説に進めます。1000語前後の本を1週間に1冊読むことを目標にしましょう。学校で習った文法や単語が出てくると、「知ってる!」という喜びが学習意欲を高めます。

どの学年でも大切なのは、「ちょっと簡単すぎるかな」と思うレベルから始めることです。9割以上理解できる本を選ぶことで、ストレスなく読書を楽しめ、継続につながります。

英語多読におすすめの教材・本の選び方

教材選びは英語多読の成否を分ける重要なポイントです。

まず注目すべきは「レベル分け」がされているシリーズです。Oxford Reading TreeやLadybirdのRead it yourselfシリーズなど、段階的にレベルアップできる教材は、子どもの成長に合わせて無理なく進められます。

次に、子どもの興味・関心に合った内容を選びましょう。恐竜好きなら恐竜の本、サッカー好きならスポーツの本というように、日本語でも好きなテーマを英語で読むことで、内容への興味が言語の壁を下げてくれます。

図書館の活用も賢い選択です。多くの公立図書館には英語絵本コーナーがあり、借りれば無料で多様な本に触れられます。また、最近では電子書籍サービスも充実しており、Raz-KidsやEpic!などのアプリでは、音声付きで読める本が豊富に揃っています。

教材を選ぶ際の目安は「5本指ルール」です。ページを開いて、知らない単語が5個以上あれば難しすぎる、ということ。子どもと一緒に試し読みして、楽しめるレベルを見極めましょう。

英語多読を継続させる実践的なコツ

英語多読で最も難しいのは「継続」です。以下のコツを実践すれば、挫折を防げます。

習慣化の仕組みを作る

毎日決まった時間に読む習慣をつけましょう。寝る前の10分、朝食後の15分など、生活リズムの中に組み込むのが効果的です。

記録をつけて達成感を可視化する

読んだ本のタイトルと日付を記録する「読書ノート」を作りましょう。積み重ねが目に見えることで、子どものモチベーションが維持されます。シールやスタンプで楽しく記録するのもおすすめです。

無理に完読させない

つまらない本は途中でやめてOK。「この本は合わなかったね」と次の本を探す方が、読書への意欲を保てます。

音声も活用する

音声付きの本を選べば、正しい発音を耳から学べます。また、目と耳の両方から情報が入ることで、理解が深まり、読書が楽しくなります。

親も一緒に楽しむ

保護者が英語の本に興味を示すことで、子どもも「面白そう」と感じます。完璧な英語力は必要ありません。一緒に絵を見て笑ったり、感想を言い合ったりするだけで十分です。

まとめ:小学生の英語多読で未来の可能性を広げよう

小学生の英語多読は、楽しみながら確実に英語力を育てる優れた学習法です。語彙力、読解力、英語への親しみ、異文化理解――これらすべてが、将来のグローバル人材としての基盤となります。

  • 多読は「楽しさ」が最優先 – 辞書を引かず、わからなければ飛ばし、つまらなければやめる
  • 子どものレベルより少し簡単な本を選ぶ – 9割以上理解できる本で成功体験を積み重ねる
  • 毎日少しずつの習慣が大きな成果を生む – 1日10分でも継続することが何より大切
  • 親子で楽しむ姿勢が継続の鍵 – 完璧を求めず、一緒に英語の世界を楽しむ
  • 記録をつけて成長を可視化する – 達成感がさらなるモチベーションにつながる

英語多読は、今日から始められます。まずは図書館や書店で、お子さんが「読んでみたい」と思える1冊を見つけることから始めてみませんか。その1冊が、お子さんの英語学習の扉を開き、世界とつながる大きな一歩となるはずです。

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